玉野でスポーツや文化などの分野で活躍する人のインタビュー記事を連載しています。
第8回は、茶道の分野で活躍する市文化協会茶道部代表の山口正(宗正)さんにインタビューを行いました。
市文化協会茶道部は、裏千家淡交会と茶道連盟会の二会派で構成されており、山口さんは裏千家淡交会の副幹事長も務めています。
山口さんのインタビューを読んで、ぜひ「玉野市文化祭茶会」(広報たまの11月号 P8に掲載)にお越しください。
山口 正(宗正)さん
県外の職業訓練校で溶接の指導員として働いていたときに、環境を変えてみないかと上司から茶道の師匠を紹介されたことがきっかけで茶道を始めました。
始めてみると、様々な人たちと交流できることが楽しく、玉野に帰郷してからは裏千家淡交会の青年部に入会して活動を始めました。
茶道は日本の伝統文化の集大成です。
茶会では、茶菓でもてなすだけでなく、書や花、陶磁器や漆器、香、着物、庭園など、日本の伝統文化を組み合わせた空間がつくられます。
季節ごとに四季折々のテーマでつくられた空間や亭主とお客様の対話のやりとりと雰囲気を楽しむことで、感性が磨かれ、侘び寂びの心を体感できることが茶道の魅力だと思います。
茶会を主催する亭主は、参加するお客様と交流するため、会場に様々な話題をちりばめています。茶会に参加する際には、周りをよく見て亭主の思いに気づき話題にしたり、見る人に心配をかけない所作を心がけたりするなど、さりげなく相手を思いやる心が大切です。
茶道部では、月に1度開催する茶会「月釜」を中央公民館で開催するほか、後楽園をはじめ県内の寺社公園で茶会を開催するなど、市内外で活動しています。行事のほかにも、所作や作法の指導をはじめ、茶席に必要な道具の作り方や、もてなしの準備の指導にも力を入れています。
11月3日(木・祝)に中央公民館で開催する「文化祭茶会」は月例の月釜よりも大きな茶会です。
会費は600円で、当日券も準備しています。所作や作法がわからない人でも、周りの参加者が丁寧に教えてくれます。
皆さんに感動を与えられるよう充実した空間づくりを心がけているので、まずは、茶会の雰囲気を楽しみにお越しいただけると嬉しいです。
広報たまの令和4年11月号