水道水ができるまで
水道水ができるまで
玉野市の水は、どこから来て、どのようにしてわたしたちのもとへ届くのでしょうか?
ここでは、玉野市の水道がどの様な順序で浄化されて、きれいな水道水として作られているのかを紹介します。
水道水が作られるまでの流れ
玉野市では県内にある1級河川のひとつ高梁川(たかはしがわ)から取り入れた水を浄化して、水道水として利用しています。
玉野市には水を浄化するための施設(浄水場)がないため、倉敷市にある岡山県南部水道企業団(おかやまけんなんぶすいどうきぎょうだん)の浄水場で浄化した水の提供を受けています。
では、高梁川の水がどのような方法で浄化され、水道水としてわたしたちの元に届くのか見ていきましょう。
【用語:岡山県南部水道企業団(おかやまけんなんぶすいどうきぎょうだん)とは?】
岡山県南部水道企業団は、玉野市・倉敷市・岡山市が共同で水道用水供給事業を行うために設立された団体です。
主な仕事として、川などから取り入れた水を浄化して飲み水を作り、水を必要とする市に提供しています。
(1)取水(しゅすい)
(写真:岡山県南部水道企業団)
高梁川から浄水場へ水を取り込みます。
川から取り入れられた水は、ポンプを使って浄水場へと送られます。
(2)着水井(ちゃくすいせい)
(写真:岡山県南部水道企業団)
川から浄水場へ届いた水は、まず着水井(ちゃくすいせい)に入ります。
着水井では、川から取り入れた水が浄水場へ入ってくる量を調整しています。
(3)混和池(こんわち)、沈でん池(ちんでんち)
(写真:岡山県南部水道企業団)
混和池(こんわち)では、川から取り入れた水の中に含まれているゴミを固めるための薬を入れ、水をすばやくかき混ぜます。
(写真:岡山県南部水道企業団)
沈でん池(ちんでんち)では、水からゴミの塊を分離し、池の底に沈めます。
(4)ろ過池(ろかち)
(写真:岡山県南部水道企業団)
ろ過池(ろかち)では、沈澱池で濁りを取った水を砂の層でろ過します。
この砂の層を通すことで、沈澱池では取り除けなかった小さなゴミを取り除いていきます。
(5)次亜塩素設備(じあえんそせつび)
(写真:岡山県南部水道企業団)
次亜塩素設備(じあえんそせつび)で、ゴミを取り除いた水を消毒します。
(6)浄水池(じょうすいち)
(写真:岡山県南部水道企業団)
水を必要とする市に送られるまで、きれいになった水を浄水池(じょうすいち)に貯めておきます。
(7)調整池(ちょうせいち)
(写真:岡山県南部水道企業団)
浄水池から玉野市に送られたきれいな水は、調整池(ちょうせいち)に貯めておきます。
ここで市内各地に送る水の量が調整されています。
(8)配水池(はいすいち)
調整池を出た水は市内各地の配水池(はいすいち)で一時的に保管され、家庭や会社などに送る水量が調整されます。
(9)家庭へ
配水池から各家庭や会社などに水道水が送られます。