無意識の思い込み(アンコンシャスバイアス)をご存じですか?
■無意識の思い込み(アンコンシャスバイアス)をご存じですか?
みなさんは、アンコンシャス・バイアス unconscious bias を
ご存知でしょうか。
これは、日本語で「無意識の思い込み」のことです。他にも「無意識の
モノの見方」「無意識の偏見」「無意識バイアス」等と表現されることも
あります。
Q. 具体的にはどんなことがあるでしょうか?
たとえば次のような例が挙げられます。これらはほんの一部ですが日常や職場にあふれています。
●血液型をきいて、相手の性格を想像することがある
●性別、世代、学歴などで、相手を見ることがある
●“親が単身赴任中です”と聞くと、まずは「父親」を思い浮かべる
(母親は思い浮かばない)
●「性別」で任せる仕事や、役割を決めていることがある
●男性から育児や介護休暇の申請があると、「奥さんは?」ととっさに思う
●子育て中の女性に、転勤を伴う仕事の打診はしないほうがいいと思う
Q.個々人が持っているアンコンシャス・バイアスはそれ自体が問題なのでしょうか。
アンコンシャス・バイアスは誰にでもあって、あること自体が問題というわけではありません。過去の経験や、見聞きしたことに影響を受けて、自然に培われていくため、アンコンシャス・バイアスそのものに良し悪しはありません。しかし、アンコンシャス・バイアスに気づかずにいると、そこから生まれた言動が、知らず知らずのうちに、相手を傷つけたり、キャリアに影響をおよぼしたり、自分自身の可能性を狭めてしまう等、様々な影響があるため、注意が必要です。
Q. 今、アンコンシャス・バイアスが注目されるようになっていますが、
どのような背景がありますか?
アンコンシャス・バイアスのなかでも性別に関する先入観や固定観念は「ジェンダーバイアス」と呼ばれ、性別固定役割分担意識を助長する思い込みの一つで、男女共同参画を推進する上での障壁になっているといわれています。
SDGsにおける目標5の実現に向けて、世界的に男女共同参画(ジェンダー平等)や ダイバーシティ※1 推進の意識が高まっている
人権意識が浸透し、男女共同参画(ジェンダー平等)やダイバーシティ推進の動きが世界的に広がっています。
その流れの中、国際機関や海外メディアから、日本の慣習や当たり前、常識だと思っていたことに対して警鐘が鳴らされています。また、国内でもCmやSNSの発信が炎上するケースもみられるようになりました。
SDGs目標5<外部リンク>
※1 日本語で「多様性」の意味で、人種・性別・宗教・価値観などさまざまに異なる属性を持った人々が組織や集団において共存している状態を示します。
時代の変化と人の多様化が進み、世代間ギャップが問題に
1990年代には、専業主婦世帯数よりも共働き世帯数が逆転して増え、学校教育では技術・家庭科が男女別修から必修科目へと変わりました。
時代の変化に合わせて私たちの価値観や考え方も急速に変化し、世代間ギャップが生じています。このような世代間ギャップにより、これまでの役割や判断のパターンを当てはめることが合理的とはいえないケースが増えています。
舵をとろう! 「 誰もが いきいき 自分らしく 生きていくことのできる たまの 」へ
「第5次たまの男女共同参画プラン」には、~誰もがいきいきと自分らしく生きていくことのできるたまの~を目指した施策が示されています。
第5次たまの男女共同参画プラン [PDFファイル/3.97MB]
平成14年の「たまの男女共同参画プラン」策定から20年が経過する中、
これまでの取組により、固定的な性別役割分担意識や女性の地位向上に一定の
改善の兆候は感じられるものの依然として男女の地位について不平等感が根強く
残っているなど、社会全体が大きく変わったとは言えない状況です。
アンコンシャス・バイアス(無意識の思い込み)への気づきは、
多様性を認め合う社会の実現の第一歩です。自分自身が気づくこと
そして周りの人の「思い込み」「決めつけ」に気づいたら何気なく
声をかけ合うことも大切です。
性別による無意識の思い込み(アンコンシャ・バイアス)の解消等に向けた普及動画
下記に紹介するページは、内閣府男女共同参画局が作成した性別による無意識の思い込み(アンコンシャス・バイアス)の解消等に向けた普及啓発用動画です。
アンコンシャス・バイアス、性別による無意識の思い込みを含んだシーンが流れますので、どのシーンがアンコンシャス・バイアスに該当するか一緒に考えながらご覧ください。
内閣府男女共同参画局公式Youtube
内閣府男女共同参画局では、Youtubeによる男女共同参画推進情報等の配信を行っています。
Youtubeは企業や団体が情報発信や利用者との交流を図ることができるソーシャルユーテリティサイトです。
内閣府男女共同参画局公式Youtube<外部リンク>