岡山市、久米南町、及び本市の2市1町は、岡山市の現岡南環境センターに広域処理施設(焼却施設)を建設し、令和9年度から可燃ごみの広域処理を行う予定です。
これに伴い、本市で発生した可燃ごみを効率的かつ迅速に運搬するため、東清掃センター敷地内に中継施設を整備し、運用することとしています。
令和4年度に策定した本構想では、現在の可燃ごみの収集運搬体制や搬入量、既存施設等の状況を把握し、本市が整備を予定している中継施設を、より効率的かつ効果的な施設とするための検討を行いました。
中継施設の方式は、「コンパクタ・コンテナ方式」と「ドラム方式」に大別され、大規模施設においては「コンパクタ・コンテナ方式」が、小規模施設においては「ドラム方式」が採用されています。1日の処理量でみると、概ね30トンを境に「コンパクタ・コンテナ方式」の方が効率性や経済性の面で有利になります。
本市においては、1日当たり70t程度処理をする必要があることから、「コンパクタ・コンテナ方式」を採用します。
基本構想の内容をより具体的に検討し、施設基本計画及び基本設計として取りまとめました。
本計画施設の処理対象ごみは、収集あるいは直接搬入された燃やせるごみ、二軸式破砕機により粗破砕された可燃性粗大ごみ、不燃性粗大ごみの可燃性破砕残渣、さらに、西清掃センター(し尿処理施設)の処理工程で発生するし渣とします。
本計画施設の処理対象量は、平成30 年度の17,800 トン程度から減少し、広域処理施設の稼働年である令和9年度において13,683 トンと見込んでいます。
本計画施設の1日あたり処理能力は、週変動、実稼働率を考慮し78t/日とします。なお、年間日平均処理能力は、計画処理対象量に対し10%の災害ごみを見込んでいます。
受入から搬出、さらに環境保全に資する機器全般について計画しました。なお、具体的な機器仕様については、プラントメーカーの任意設計とします。
施設運転時間は8時30分から17時15分で、稼働開始前の準備は8時30分から9時、施設の稼働時間は9 時から16 時(昼間の1時間を除く6時間稼働)、稼働後の整備・清掃等は16時から17時15分とします。
将来的な本計画施設の運営は、民間ノウハウの活用による確実な周辺環境保全とコスト削減を目指し、ユーティリティ費や点検補修費、さらには運搬車両の運転等も含めた長期包括的運営委託を想定します。その準備期間として、施設建設・稼働後のかし期間において、労務費や用役費等の条件整理等を行うものとします。
本計画施設の事業は、令和6年度から令和8年度内の3カ年により実施します。また、運営に関しては、令和11 年度からの長期包括的運営委託の開始を想定しています。
「廃棄物処理施設整備事業に係る費用対効果分析について(平成12年3月10日付け衛環第18号厚生省生活衛生局水道環境部環境整備課長通知)」において、廃棄物処理施設整備事業を含む社会資本整備については、その執行手続における透明性及び客観性の確保、効率性の一層の向上を図ることが強く要請されているところであり、このための具体的手法として、費用対効果分析(投資費用に対して、整備効果がどの程度発現するかを定量的に分析すること)を行うことが有効とされています。
これに基づき、玉野市可燃ごみ中継施設整備事業に係る費用対効果分析を行いましたので、その結果を公表します。
一般廃棄物処理施設を設置することが周辺地域の生活環境に及ぼす影響について調査したので、その結果を公表します。