1876年(明治9年)、当時盛んに行われていた綿花の栽培を背景に現在の八浜町大崎で足袋製造から創業。「ご縁を大切に」を企業理念に、時代の変化や困難に挑戦を続け、今では日本全国の子どもたちが学校制服を着用するユニフォームのトップメーカーに。
また、学校のスポーツウェアのほか、介護スタッフのユニフォームや被介護者向けウエア、医療白衣などのヘルスケア事業、ペット用品も手掛ける。
最近ではSDGs達成に向けての取り組みとして、再生ポリエステルの使用促進、製品ライフサイクルの長寿命化、ジェンダーレス制服への取り組みなどを行っている。
株式会社トンボ 社員 仲前 南海さん
玉野市出身。商業科の高校を卒業後、2018年(平成30年)入社(7年目)。現在は、ブレザー・セーラー服の縫製業務に携わっている。
子どものころから、モノを作ることや細かい作業が好きでした。高校生のころから、服を好きになったこともあり、トンボを志望しました。高校は家から遠く、通学も大変だったので、家から近く、愛着のある地元・玉野で就職したいと思うようになったことも決め手となりました
入社まで全くミシンの経験がなかったので、周りについていけるか不安でしたが、先輩からの指導や会社や周囲のサポート体制の仕組みのおかげで、安心して働くことができました。
入社後、最初の1か月間は社内インストラクターが先生となり、ミシンの訓練をしました。始めは、真っ直ぐに縫うところからスタートしました。
その後、現場に配属され、女子ブレザーを縫製する約15人の班で、ポケットのパーツを作る担当になりました。最初は同じ班の先輩が作業の内容を教えてくれ、慣れないうちは、作業のカバーに入ってくれることもあり、繁忙期も乗り越えることができました。 経験を重ね、後輩に仕事を引き継ぎ、今は、襟付けの担当になりました。立体的な作業のため難しいのですが、それでも段々と上達しているのが実感できます。
縫製の仕事は自分に向いていると思います。コツコツと作業を進めることで、段々上達していき、今までできなかったことができるようになることがうれしいです。
経験を積んだことで、作業のスピードが上がり、仕上げる枚数も増えたのが実感でき、やりがいにつながっています。
また、繁忙期は色々な種類の制服を数枚ずつ縫いますが、次から次へと手法や糸を変えながら作業するので、大変ですが、やり終えた後は達成感でいっぱいです。
今後は、1人で1着の制服を作れるようになりたいです。先輩たちのように速く、きれいに仕上げることが目標です。スピードもクオリティーも、どんどん上げていきたいです。
休みの日は、外に出ることが好きです。高校の時にバレーをしていたのでスポーツ観戦が好きです。広島カープのファンなので、休みの日や、年休を取って野球の試合を見にいくこともあります。
海の近くに、家があるので、海を見るのが好きです。また、職場の近く(八浜駅前)のケーキ屋さんおいしくておすすめです。
「ミシンの仕事をしています」と言うと、よく「難しそう」と言われることが多いのですが、私のように経験や知識が全くなくても、入社後に教えてもらえますし、作業の難易度が段階を踏んで任されるので、無理なくできます。
細かい作業をコツコツと進めるのが好きな人には向いている仕事だと思います。
あと、休みが取りやすいのもおすすめのポイントです。
広報たまの令和6年7月号