本市は、“晴れの国おかやま”の中でも日照時間が長く、「晴れのまちたまの」と言われています。空が晴れているので、夜空に輝く星も美しく見えます。
玉野で星のように光り輝き、活躍する人「たまのスター」のインタビュー記事を連載しています。
第11回は、市内の栄養委員で構成される「玉野市栄養改善協議会」の会長として活動する浅野聰子さんを紹介します。
(取材日 1月29日)
副会長 藤原律子さん(左)、会長 浅野聰子さん(中)、副会長 衣笠仁美さん(右)
(山田地区会長) (荘内地区会長) (玉原地区会長)
子育てが一段落したタイミングで地区の婦人会の役員に声をかけてもらい、栄養教室へ行ったのがきっかけです。元々、食べることや料理をすることに興味がありました。栄養委員の活動は34年目になります。
栄養委員は、食を通じて自分や家族、地域の人の健康を支えることや、子どもから高齢者までの食育の普及・啓発などが主な役割です。各栄養委員は市内13地区の公民館などで「生活習慣病予防教室」、「糖尿病予防教室」、「骨粗しょう症予防教室」を開催し、それぞれの予防に適した献立について、調理実習や講話をしています。実際に減塩の味付けを試食し、家庭との違いを感じてもらっています。みなさん普段の味付けが濃いことに驚かれます。その際には、最初、薄味で作って、あとから少しずつ味を足すことをおすすめしています。簡単に作れて、栄養バランスの良いレシピも紹介しています。
また、高齢者を対象とした「いきいき元気教室」では、フレイルや低栄養対策の食生活、「幼児親子食育教室」、「小学生親子食育教室」では、親子で食事の楽しさと大切さを学ぶために調理実習や講義を実施しています。
大きなイベントとしては、8月31日の「野菜の日」にあわせて、道の駅みやまでベジメータを使って野菜や果物の推定摂取量を測定して、野菜を食べることの大切さや健康への影響について啓発しました。
10月20日には、ショッピングモールメルカで開催された「元気が一番!展&食育展」でベジメータを使って野菜や果物の推定摂取量の測定や災害備蓄食料の展示、レシピやリーフレットの配布などの啓発活動を行いました。行列ができるほど多くの人が、例年以上に来場され、とても嬉しかったです。
家族の食に対する意識が高まり、子どもが自分で塩分の取りすぎに注意するようになりました。そのおかげもあり、みんな健康に過ごせています。
栄養委員として地域で活動することで、地域の人と会う機会も増えますし、食べ物や食事について話す機会も増えます。「この野菜はどうやって料理するのがいいのかな」と声かけられることもあり、そこから会話が広がり、つながりが深まることが嬉しいです。
栄養委員の参加者は年々減っていますので、皆さんに栄養委員の活動について関心を持ってもらい、一緒に活動できたらと思います。
健康でいるためには、食事と運動、人とつながることが大切です。皆さんに健康についてもっと関心をもってもらいたいと思います。
私は、今回のインタビューで改めて食と健康が深くつながっていること実感しました。減塩や濃い味付けを変えることは意識しないと難しいことですが、毎日の積み重ねが健康につながることだと思います。毎日の自分の食生活を見直すきっかけになりました。食に興味がある人は一度「栄養教室」に参加してみてはいかがでしょうか。
広報たまの令和7年3月号