玉野でスポーツや文化などの分野で活躍する人のインタビュー記事を連載しています。
第14回は、体操競技で活躍する玉出身の中村隆太郎さん(関西高校3年)にインタビューしました。
中村さんは、3月に出場した「全国高等学校体操競技選抜大会」で、関西高校史上発となる個人総合優勝を果たし、4月に出場した「全日本体操個人総合選手権」では、跳馬の高難度技「ル・ユーフ」を日本人で初めて成功させました。
全国の大舞台で戦う中村さんを皆で応援しましょう!
中村 隆太郎さん
5歳の頃に、両親の勧めで体験レッスンに参加したのが体操との出会いです。
これがきっかけで体操の魅力にはまり、中3まで岡山市の体操スクールに所属していました。
その後、県内で唯一、男子の体操競技部がある関西高校に進学し、現在に至ります。
関西高校の体操競技部で週6日、平日6時間と休日7時間程度の練習を行っています。練習では、基礎から各種目の技の練習までしっかりと行うほか、様々な角度からカメラで自分の動きを撮影して分析するなどしています。
また、練習時間外ではアイシングやバランスの良い食事を心がけるなど、身体のケアを行っています。
男子体操競技の種目は「ゆか、あん馬、つり輪、跳馬、平行棒、鉄棒」の6種目あり、中でも自身の強みである足腰の強さを活かせる跳馬が得意です。
4月に出場した「全日本体操個人総合選手権」では、跳馬の高難度技「ル・ユーフ」を日本人で初めて成功させたことも自分の自信につながりました。
体操競技の大会では、種目毎に1回しか演技が出来ないため、選手は全集中して挑みます。
その際の緊張感や演技をやりきる達成感を味わったり、集中力が養われたりすることが魅力だと思います。
また、動作の正確さや表現の美しさを特に意識し、ミスのない演技を心がけているので、動きの一つ一つに注目して見てもらいたいです。
直近の目標は、8月に開催されるインターハイの団体戦で優勝することです。
現在の3年生は全員県内出身の選手で、地元選手のチームで優勝したいという思いを強く持っており、ミスのない演技を全員で心がけ練習しています。
高校卒業後は体育大学へ進学し、体操競技に打ち込みたいと考えています。
また、令和6年に開催されるパリオリンピック日本代表の選考も意識して大会に挑みたいです。
広報たまの令和5年7月号