本市は、“晴れの国おかやま”の中でも日照時間が長く、「晴れのまちたまの」と言われています。空が晴れているので、夜空に輝く星も美しく見えます。
玉野で星のように光り輝き、活躍する人「たまのスター」のインタビュー記事を連載しています。
第19回は、交通警察共助員として地区の安全のために活動されている大榮良智さんと大塚正樹さんです。
(取材日 10月3日)
大榮良智さん、大塚正樹さん
警察署長から委嘱されたボランティアで、毎月10日と25日の交通安全日にあわせて朝と夕方に横断歩道に立って学童の見守り活動を行っています。
また、たまの・港フェスティバルや玉野まつりなどのイベントでの交通整理も年に数回、警察から依頼がきます。
今年の花火大会も出動しましたが、人がとても多く、花火大会が終わった後一斉に帰っていく人が集まるため、交通整理がとても大変でした。
また、過去に数回、高齢者の自宅を訪問し、安全指導を行ったこともあります。
大榮さん 先輩から一緒に活動してみないかと誘われたことがきっかけで、平成5年からこの活動を始めました。
それまで、ボランティアの活動をしたことがなかったので、仕事以外に一つぐらい地域のためになることを初めても良いなと思い、交通警察協助員になりました。
最近は、なり手が減ってきていますが、現在市内各地区で36人が活動をしています。昨年は5人が75歳の定年を迎えたため、周囲に声をかけて新たに4人が委嘱されました。昔に比べて、地区のつながりが減っているので、後継者を探すのが大変な状況です。
大塚さん 大榮さんに声をかけてもらい、今年の4月から加入しました。
消防団の活動を20年近く続けていたので、この活動を始めることで、より地域のために力になればと思い、交通警察協助員になりました。
地区の役に立つ活動をできていることが一番うれしいです。自分のできる範囲で、無理なく活動を続けていますが、地区の安全のため、子どものために活動できているという実感があります。
また、長く活動を続けていると、子どもの顔を覚えてくるので、姿を見るのを楽しみにしていたり、挨拶をしてくれるのがうれしいと言っていたりする隊員もいます。
交通警察協助員は、警察官ではないので、強い権限がありません。それでも、自分たちの活動をしていることで事故防止につながっていると思います。
今後も、一つでも交通事故が減ればという思いで、活動していきたいと思います。
お話を聞く中で、地域の安全を守るために活動してくれている人たちがいることは、当たり前ではなく非常にありがたいことだと感じました。なり手が少なくなってきているなか、人手を探しながらここまで長く活動を続けられていて頭が下がる思いです。
当たり前のことかもしれませんが、日頃から交通マナーを守ることが大切だと改めて考える機会にもなりました。
広報たまの令和7年11月号