取材日:令和5年11月30日
2004年(平成16年)玉野市出身。第二日比小学校、日比中学校、玉野商工高校機械科を卒業後、2023年(令和5年)4月に、日比共同製錬株式会社 玉野製錬所に就職。熔錬課硫酸係で、機械やガス道などの設備点検業務を担当している。
弊社は、世界トップクラスの高品質な電気銅や、その製造工程での副産物として硫酸や石膏などを製造している会社です。
銅の製造には様々な工程がありますが、私は銅の生産過程で製造される硫酸に関わる業務に携わっており、機械やガス道の設備点検を主に担当しています。
製錬所が家の近くにあり、学生時代には毎日製錬所の横を通って通学していました。所内にある大きな煙突や機械は外からも見えるため、横切るときには「この中で何をどのようにつくっているのか」と興味を持っていました。
高校時代に機械科で学んだ専門知識や技術を活かせる就職先を探していたときに、強く印象に残っていた、この製錬所で働いてみたいと思い今の職業を選びました。
実際に働いてみて、たくさんの人たちの協力で銅がつくられていることを知りました。また、銅だけでなく副産物として生じる硫酸や貴金属など、取り扱う製品の幅広さに驚いたとともに、これまで培ってきた知識や技術、体力などがまだまだ足りないことを実感したため、少しでも早く一人前になれるよう勉強や体力づくりに励んでいます。
勤務時には設備の点検に4~5時間歩き回ったり、夜勤をしたりすることもあります。その際には、学生時代に所属していたバスケットボール部で培った体力や元気の良さを活かせていると感じます。
また、取り扱う設備はどれも細心の注意を払う必要があるため、各設備について学んだことをノートにまとめて覚えるなど、学生時代に学んだ安全教育や、何事にも真面目に取り組む性格を活かして業務を遂行しています。
自分だけでなく、周囲の人や設備に影響がないよう「安全第一」は常に心がけています。作業前には資料で確認するだけでなく、指差しや声出しの確認も行い事故を起こさないようにしています。
また、体調管理のため睡眠やストレス発散などの生活習慣にも気をつけています。体力を養うため睡眠をしっかりとることも大事ですが、休日は趣味のバスケに没頭するなど、意識的に外出し、心身のバランスを保てるようにしています。
玉野商工高校には、私が学んだ「機械科」と「ビジネス情報科」の2つの学科があり、どちらも専門的な資格を多く取得できるカリキュラムが組まれています。
さらに機械科では、実際に地元の事業所を訪れて指導を受けながら製作実習するなど、学校だけでなく現場で知識や技術を習得できます。
また、市内で開催されるイベントに授業やボランティアで携わることができ、地域貢献できることも魅力です。
今年築港にオープンしたバスケットボールセレクトショップ「PORT LAND PARK(ポートランドパーク)」がお気に入りで、バスケットボールウェアやおしゃれな服を買ったりしています。
また、築港の周辺には新しいお店がたくさんできているので、食べ歩きや買い物など色々な楽しみ方をしています。
社会人として働き出すと、学生のころにも増して自分の行動に責任が伴うようになります。自分の行動に責任を持つためには、物事をしっかり理解することが大切です。
そのため、分からないことはそのまま放置せず質問したり、細かいことでもしっかりメモをとったりするなど、日ごろから物事を理解するための習慣を身につけておくことをおすすめします。