取材日:令和5年12月1日
2005年(平成17年)玉野市出身。田井小学校、宇野中学校を卒業し、現在玉野高校3年生。小学4年生から始めたウエイトリフティングで高校1年生の時に全国選抜大会3位、2年生でインターハイ5位、選抜大会2位、3年生でインターハイ4位の成績をおさめる。日本で一番施設が良いと言われるウエイトリフティング部の監督から所属の打診があり、2024年(令和6年)4月からは石川県の大学に進学し、寮生活をしながら、ウエイトリフティングに打ち込む予定。
ウエイトリフティングです。6月に開催された令和5年度岡山県高校総体では76kg級で優勝しました。また、8月のインターハイでは、76kg級で「スナッチ」が4位、「クリーン&ジャーク」3位、トータル4位でした。
いかに重いバーベルを頭上まで上げるかを競う競技です。ウエイトリフティングの種目は、「クリーン&ジャーク」と「スナッチ」の2種類あり、「クリーン&ジャーク」は、まず「クリーン」でバーベルを一旦肩の高さまで持ち上げ、その後の「ジャーク」でバーベルを肩の高さから頭上まで持ち上げる二段階動作のことを言います。「スナッチ」はバーベルを一つの動作で頭上まで持ち上げて立ち上がります。パワーだけでなく、集中力や瞬発力、スピードも求められます。
週に4・5回、1時間半くらい練習しています。
種目を練習してから、補強のための筋トレをします。筋トレは、スクワット(直立した状態から膝関節の屈曲・伸展を繰り返す運動)やベンチプレス(仰向けになりバーベルを持ち上げ胸の位置まで下ろす運動)、デッドリフト(バーベルを膝の上まで持ち上げる運動)などをしていて、中でも上半身の筋肉を鍛えたいと思っているので、ベンチプレスを重点的にしています。
「クリーン」の姿勢を保つために、腹筋を鍛える必要がありますが、腹筋の筋トレがちょっと苦手です。筋トレではスクワットが得意です。
「クリーン」をした後、「ジャーク」に移る時に、絶対立ち上がれることです。今までに立ち上がれなかったことはありません。そのため、よく下半身が強いと言われます。
また、メンタルを強く持つようにしています。試合では「自分ならいける」と強い気持ちで、「自分は自分」、「自分の力が出せるだけやろう」と、他の人を気にしないようにしています。できなかったら自分の力不足ということだと思っています。
私は、階級がギリギリではないので、体重調整をしなくて良いのはすごく気楽です。体重管理もしながら練習をするのは大変だと思いますが、練習に集中できるので良かったです。
練習する日としない日を決めていて、練習の時間も決まっているので、練習になるとスイッチが入ります。練習しない日は自然とオフになっています。
気分が乗らないときは、好きな曲を聞いてテンションを上げています。今はMrs. GREEN APPLEの「WanteD! WanteD!」やGReeeeNの「weeeek」、「あいうえおんがく」が好きでよく聞いています。
自分の成長が数字で分かることです。
団体競技は、1人だけが上手でもうまくいきません。その点、ウエイトリフティングは個人競技なので、試合では自分の力だけで闘います。そのため、成功も失敗も全部自分の力の結果です。
達成感をとても得られるので、「できた!」を実感したい人におすすめです。
また、体幹が鍛えられるので、他の競技をしている人にもメリットがあります。私はサッカーもしていますが、足腰が強くなり、誰にも負けないキック力が身につきました。野球部に入っている人もウエイトリフティングの練習を通して体幹が鍛えられ、野球が上達し、キャプテンになった人もいます。
岡山県では競技人口が少なく、高校生から始める人も多いので、子どものころからしていると上位を目指せるかもしれません。
12月10日(日曜日)に開催された岡山県重量挙げ選手権76kg級で大会新記録を出して優勝しました。この試合を突破したら出場できる、2月にある京都の大会での優勝を目指します。そこには、進学予定の大学のコーチが見に来るそうなので、緊張しますが頑張りたいです。
家から近いことと、自由に活動できることです。
玉野高校は普通科があるので、サッカーやウエイトリフティングを放課後や休日にしている私は、活動の時間が確保できて時間に縛られないと思ったからです。
また、玉野高校にはウエイトリフティング部はありませんが、私が全国大会に出るために顧問の先生をつけてくれました。
家が小高いところにあるので、海が見えたり、空が見渡せたりして景色が良いです。
また、家族でよく「時代屋」にご飯を食べに行くのですが、ハンバーグがおいしいのでおすすめです。さらに唐揚げはご飯が進むおいしさで、ぜひ食べてみてもらいたいです。
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