本市は、“晴れの国おかやま”の中でも日照時間が長く、「晴れのまちたまの」と言われています。空が晴れているので、夜空に輝く星も美しく見えます。
玉野で星のように光り輝き、活躍する人「たまのスター」のインタビュー記事を連載しています。
第23回は、たまの要約筆記サークルとして活動する赤代洋江さん、阿部紀子さん、園部厚美さん、春名町子さんです。
(取材日 1月5日)
春名町子さん、園部厚美さん、赤代洋江さん、阿部紀子さん
中途失聴や難聴で手話が得意でない人を対象に、話す内容をその場で文字にして伝える文字通訳を行っています。講演会の依頼は、1年で15回ほどあり、大きな会場へ行き、全体投影の方法をとる場合と、年に数回ノートテイクという、聞こえない人の横について、要約筆記をする方法をとる場合があります。
また、毎月2回の勉強会では、音源を聞き、文章を書く練習を行っています。令和4年からは、要約筆記の活動をより多くの人に知ってもらうために体験会も始めました。
最初のきっかけとしては、広報たまのに要約筆記が紹介されていたことです。退職後、誰かの役に立つことをしたいと考えていたときに要約筆記の存在を知り、やってみようと思いました。
初めは軽い気持ちで始めましたが、活動を続けていくうちに要約筆記をより多くの人に知ってもらいたいという気持ちが芽生えてきました。
要約筆記では、「速く、正しく、読みやすく」が基本です。いかに読み手へ的確に伝わるかが大切なので、文章を要約しても主旨がずれないように表現することを心がけています。
スピードも求められるため、文末が「~でございます。」のように長い場合、「~です。」、「~だ。」の形へ、頭の中で変換し、文字数を減らすなど、早く的確に作業することを意識しています。
講演会での活動や体験会を通して、もともと要約筆記について知らなかった人に認知してもらえたり、依頼してくれる人が少しずつ増えてきたりしていることを実感しています。体験会に来てくれた人が、要約筆記の試験まで進んでくれたこともあり、うれしかったです。
また、「読みやすかった」、「次もお願いしたい」などの言葉をもらうともあり、活動の励みになっています。
要約筆記は、手話に比べて認知度が低いので、もっと多くの人に広まってほしいです。特に、聴覚障害者でも要約筆記のことを知らない人がいるので、手話と併せて要約筆記を利用してもらえる仕組みを整えたいです。そのために、依頼があった講演会だけでなく、積極的に声を掛けて様々な場面に参加したいと考えています。
また、最近は、AIの発展により、人による要約筆記は必要ないと思われる人もいますが、やはり人の手で伝えることが大事だと感じています。
お話を聞く中で、要約筆記がどれほど難しいものかを痛感しました。要約筆記のなり手が少ない現状で、こうして活動を続けてくださる方々がいるのは頭が下がる思いです。今回、要約筆記の際に実際に使用する道具も拝見させていただきました。普通の紙ではなく、ツルツルとした素材の紙で、スピードが求められる中でこのような紙に文字を書くことは非常に難しそうな印象を受けました。
今後、要約筆記を利用する人が増えることを願います。
広報たまの令和8年3月号