取材日:令和5年12月12日
2007年(平成19年)玉野市出身。山田小学校、山田中学校を卒業し、現在玉野光南高校2年生。小学4年生のころから始めた将棋で数多くの対局をこなし、中学3年生の時に全国中学生選抜将棋選手権大会へ出場。岡山県大会一般大会では3位、11月18日(土曜日)に行われた「第43回岡山県高校将棋新人大会」ではA組男子準優勝。現在は、普及活動にも携わっている。
将棋です。小学4年生のころ、クラスで休み時間にトランプと将棋がはやっていて、友だちと将棋を対局して負けて悔しい思いをしたことがきっかけで始めました。普段はインターネット上で対局しながら、休日の第2・4日曜日には、講師として将棋教室の小学生に教えるなど、普及活動にも携わっています。これは、多くの人が将棋をすれば、自分の対戦相手も増えてより楽しめると思ったからです。父の知り合いで、岡山市北区庭瀬で将棋教室をしている先生に自分も将棋を教えたいと頼み込んで始めました。
玉野で将棋をしようと思ったら、児童館の「将棋クラブ」の会員になるくらいしかないと思うのですが、毎年申込みが多く、抽選(※)になるほどの人気です。私は倉敷市をはじめ、色々なところに通っていました。新型コロナウイルス感染症が流行してからは、ほぼインターネットでの対局のみでした。
※当時は抽選。現在は先着順。キャンセル待ちがでるほどの人気クラブ。
平日は学業などやることも多いので2~3時間、勘が鈍らない程度にしています。休日は6時間打ち込んでいて、対局会があると1日中やることもあります。
練習はインターネットでの実践練習がほとんどで、6割弱の勝率です。その他、パソコンでできるAIを使った自分の苦手な分野の研究や詰め将棋をしています。インターネット対戦で負けたときは、その対局結果をAIに読み込ませてどこがダメだったか研究しています。
頭を使うので、1日中対局した後は、寝転がって休みます。考える元気すらないほど力を使います。
甘い物が苦手で、お腹がいっぱいになると集中できないので、対局がある日は朝ご飯は軽めにしています。また、炭水化物を取らないようにしていて、お肉を食べます。飲み物は考えの邪魔にならないように、お茶か水にしています。
精神力です。対局で負けてもすぐに忘れるようにして、次にひきずりません。数多くの対局をしているため、負けることも多いですが、強い人に負けても吸収できることが多いと、前向きに捉えています。
私は幼少期に病気を患っていたこともあり、運動ができませんでした。将棋は体力に自信がなくても、一生できる魅力的なゲームです。さらに、勝てない相手に勝てても上には上に強い人がいて、飽きることがありません。そして、子どもから大人まで幅広く楽しめます。私の将棋仲間には20歳~80歳を超える人までいます。
将棋を始めた人が最初にぶつかる壁がルールです。難しく面倒くさいルールを前に、辞めてしまう人が多いですが、それを乗り越えれば、後は楽しめるので、踏ん張ってほしいです。
現在、藤井聡太さんの影響で将棋が人気になって嬉しいです。将棋教室の子どもたちも、その他大人も、藤井聡太さんを見て始めたという声をよく聞きます。将棋を始める人が増えると自分も強い人と楽しめるので、これからも増えてほしいです。
また、将棋の駒は、指したときの感触が良い木の駒が好きです。
11月18日(土曜日)に行われた「第43回岡山県高校将棋新人大会」ではA組男子で準優勝し、1月末に石川県金沢市で行われる「全国高校文化連盟将棋新人大会」に出場します。そこでの優勝を目指しています。
自然が豊かなことと、自分が将棋をしているので、自分と違う、スポーツをしている人たちの中に混ざれば違う刺激がもらえるのではと思ったからです。
実際に、将棋仲間は落ち着いている人が多いですが、玉野光南高校には元気な人が多く、周りの環境に影響されて考えがポジティブになりました。
山が好きなので、山々に囲まれた高校からの眺めが好きです。
また、今は営業していないのですが、小学校のころに通っていた、サンマリン認定こども保育園の近くの理容室が、将棋も教えてもらえて落ち着く良い場所でした。
玉野光南高校<外部リンク>