本市は、“晴れの国おかやま”の中でも日照時間が長く、「晴れのまちたまの」と言われています。空が晴れているので、夜空に輝く星も美しく見えます。
玉野で星のように光り輝き、活躍する人「たまのスター」のインタビュー記事を連載しています。
第9回は、1月に開催される「二十歳の式」で実行委員をしている委員長の太田翔雅さんと、副委員長の芳上結香さんを紹介します。
(取材日 11月20日)
太田 翔雅さん(左)、芳上 結香さん(右)
太田さん 友達から「二十歳の式実行委員を募集しているのでやらないか」と聞いたことがきっかけです。中学校では生徒会長をしていました。今も地元の日比地区で暮らしていて、実行委員会にも参加できると思い、実行委員になることを決めました。
芳上さん 私は、中学校が同じだった太田くんに二十歳の式実行委員に誘われました。太田くんとは、中学生で知り合い、部活動のバレーボールや生徒会でも一緒だったので仲良しでした。生徒会では私は副生徒会長をしていました。高校も同じ、高校の部活動バドミントンも同じと、縁がありました。高校卒業後は、連絡を取っていませんでしたが、今回の実行委員で久しぶりに連絡を取りました。
太田さん 役割を決める日はオリンピックのバレーボールの試合が20時からある日でした。実行委員会の会議が19時から始まり、試合に間に合うように帰りたかったことと、なかなか実行委員長が決まらないと事務局の職員から聞いていたので、自ら率先してやろうと思いました。委員長がすぐに決まると、他の人も役割が決めやすいと思ったことも理由の一つです。
芳上さん
中学校の生徒会も太田くんが生徒会長、私が副生徒会長をしていたので、今回も一緒にやろうと思いました。太田くんが観たい試合があるので、早く帰らせてあげようとも思いました。
太田さん 日比中学校は生徒数が少なく、全校生徒全員の顔も名前も分かります。高校や大学では大人数なので、同じ学年でも知らない人がいたので、みんな知っているというのは安心感がありました。
芳上さん 私は学校を休みがちな時期がありましたが、先生がサポートをしてくれたことが思い出に残っています。また、友達の中には小中学校の9年間、幼稚園から合わせるともっと長い期間を一緒に過ごしてきた人も多いので、何も気にせず過ごせる安心感があります。
太田さん 地域の人も自分のことを知ってくれて、あいさつしてくれたり、小学生のころは通学を心配して見守ってくれたりと、人が優しい印象があります。また、日比地区には渋川海岸や王子が岳など、自然豊かで景観の良い場所があり、好きな場所です。まちが静かなところも落ち着けます。
芳上さん 直島の玄関口でもあるので、宇野の周辺は外国人などの観光客などで栄えていると思います。玉野でアルバイトをしている時に、観光に来た外国人に接することもありますが、私が対応した人は穏やかな人が多かったので、玉野は平和で良いなと実感しました。また、自然豊かな観光地の王子が岳や渋川があり、市外の友達を連れて行ったこともあります。王子が岳へ景色を見に行ったり、渋川海岸の海辺で波打ち際をチャプチャプしたりして、一緒に楽しみました。
2人 ビデオレターでは、当日来られない先生にもメッセージをもらっているので、楽しみにしてもらいたいです。各学校の実行委員のメンバーが、ビデオレターに出演する先生は誰がみんなに分かりやすいか、悩んで決めました。誓いの言葉は、今年は男性2人が担当するので、パワフルな言葉が聞けると思います。また、メンバーから「フォトスポットを作りたい」という声があり、撮影の小道具で手に持つフォトプロップスを制作しています。今回、初めての取組としてARフォトフレームを取り入れます。ARフォトフレームは、自分のスマートフォンで二次元コードを読み込むと、すぐに体験できるフォトフレームです。玉野市っぽさを出したいと、市イメージキャラクターののちゃんをフレームの一部に取り入れる予定です。
二十歳の式ポスターの制作では、今まで振り袖のイラストなどのポスターが多かったため、「例年と違うものにしたい」という思いと、メンバーの「玉野市っぽさ」を入れたいという要望が多かったので、渋川海岸を背景に、振り袖風の衣装を着た市イメージキャラクターののちゃんがポーズをとる写真のポスターにしました。
太田さん 救急救命士の資格を取得して、消防士になることです。高校生のころ、母の調子が悪い時期があり、救急車を呼ぶことがありました。救急救命士が来てくれたときの安心感や救命方法を自分でも実践できたら大切な人を助けられると思い、進学は救急救命士の資格を取得できる大学に決めて、今学んでいます。
芳上さん 私は今専門学校で学んでいて、4月から東京で就職します。高校生のころからアニメやゲームが好きで、専門学校ではキャラクターの3Dをつくるなど、人を喜ばせるような娯楽系の職に就きたいと思っていました。就職先では、クリエイターを支えるような会社の経営や営業、管理事務などを担う予定です。いずれかは地元、岡山・玉野のために何かしたいと考えているので、帰ってきたいです。
太田さん この式のためだけに県外から帰って来る友達もいるので、「玉野で二十歳の式に参加して良かった」「友達や先生に会えて良かった」と思ってもらえるように、自分たちができることはしっかりやりたいと思っています。久しぶりに会う友達や先生と一緒に楽しみましょう!
芳上さん 色々な人との再会を楽しんでもらいたいです。私もそうですが、今年で地元を離れる人もいるので、しばらく会えない人との思い出作りをしてもらいたいです。お世話になった先生と昔のことを語り合ったり、写真を撮ったりして、「玉野の思い出」を残しましょう!
二十歳の式実行委員は、8月から月に1回、当日まで5回程度集まって、「はたちの集い」の内容を決めたり、準備したりしています。参加する皆さんは、一生に一度の式を自分たちの手で作り上げたメンバーに、ぜひ労いの声をかけてあげてくださいね。
最近は、実行委員のメンバーの女性の割合が多かったですが、今年のメンバーは男女半半です。また、メンバーは高校が同じ人が多いと聞き、縁があるのだなと思いました。
今回のインタビューで、積極的に取り組んでいる実行委員の委員長・副委員長に元気をもらいました。当日元気に参加できるよう、体調には気をつけて準備を頑張ってください。当日の皆さんの笑顔を楽しみにしています!
広報たまの令和7年1月号